世界中でガソリン車を廃止のながれ。この先のカーカルチャーはどうなるのか?

『ZEV規制』とは?

ZEVとはZero Emisssion Vehicleの略で、大気汚染が深刻なカリフォルニア州において、大気資源局(CARB:California Air Resources Borard)が施工した制度で1994年に始まった。10州ほどが参入している。自動車メーカーが一定数以上のゼロ・エミッション車両を販売することが義務付けられている。2017年まではハイブリッド車(HV)もZEV規制クリアの対象車であったが、その対象から除外され、現在は完全な電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)、そしてプラグインハイブリッド(PHV)となる。

同州では「トヨタ・日産・ホンダ・マツダ」国産4社が、外車勢は「メルセデスベンツ・BMW・フォルクスワーゲン(VW)」が参加している。

因みに、大気汚染が破壊的な中国では中国版ZEV規制の「NEV(New Energy Vehicle)規制」が2018年から導入されている。

イギリスは2035年にガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車の新車販売禁止

車の排気ガスによる温室効果ガスは、世界全体の温室効果ガスの23%を占めている(2012)。産業革命以降、車は物流の手段として担っており、現代でもガソリンや軽油で動くトラックは大いにそれに貢献しているが、その代償も大きくなってきた。

イギリスはゼロエミッションの実現に向け、2035年までにガソリン車、ディーゼル車、そしてハイブリッド車までも、新車販売を禁止する方針を打ち出した。昨年には50年までに温暖化排出ガスの排出量を実質ゼロにすることを法律で定めており、環境対策に本格的でいる。

ヨーロッパの国々もガソリン車販売禁止の流れへ

ガソリン車新車販売禁止年国名
2025ノルウェー
2030スウェーデン、オランダ、ドイツ、アイルランド、
アイスランド、スロベニア、イスラエル、インド
2035イギリス
2040フランス、スペイン、中国

オランダは2025年からEVのみを販売。インドは2030年からEVとHVだけを販売。フランスは2040年までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止し、2050年までにカーボンニュートラル(詳細は後ほど)を目指す。バルセロナ、コペンハーゲン、バンクーバーなどの都市は2030年までにガソリン車とディーゼル車を禁止する計画。

今後のカーカルチャーは果たして

車好きの所有する車は様々である。80年代の旧車、クラシックカーからここ最近の新車まで様々だ。私は空冷ポルシェも好きだし、600馬力オーバーのBrutalマシーンも大好きである。逆にスピードを求めるためのポルシェ「タイカン」のようなハイブリットカーならまだしも、CVTを積んでただエコのために作られた電気自動車は好きじゃない。ただ昨今の環境対策に向けた車作り事情を見ると、ドイツまでもがガソリン車新車販売を禁止する流れなこと、ZEV規制対象に大手国産車が関わっていることを考えると、いずれガソリン車よりもHV、EV車が多くなり、いずれガソリン車も消えていく。今は電気自動車の走行距離はたかが知れてるし、充電ステーションの設備もまだまだで時間もかかる。しかしテクノロジーの発展は著しい。本気を出せば一年後には1000kmの走行可能を実現できるかも知れない。いずれはガソリンスタンドもなくなるのか、もしくは充電ステーションに切り替わるだろう。今大事に所有している、CO2をぶちまけるめっちゃ燃費の悪い車に乗れなくなるだろう。そうなると本当に乗りたい車も乗れなくなるだろう。

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MAMORU SARAYA