【施工記録】フェラーリ812GTS バブリング+OPFカット|マフラー交換車のデュアルECU書き換え|mbFAST Tuning
2023年式のフェラーリ812GTSに、バブリング設定とOPFカットを組み込んだECU書き換えを施工した記録です。マフラー交換済みの車両で、交換後に生じていた吹け上がりの不自然さをOPF機能の無効化で解消し、あわせてバブリング設定を組み込みました。V12エンジンのため左右バンクにそれぞれECUが搭載されており、計2個のECUを書き換える必要がある施工です。新しい年式の車両ならではの制御の細かさを踏まえ、慎重にデータを作成しています。

車両情報
| 車種 | フェラーリ 812GTS(2023年式・V12) |
|---|---|
| 作業内容 | バブリング設定+OPFカット(デュアルECU書き換え) |
| 作業日 | 2025年10月24日 |
| 施工店 | mbFAST Tuning |
作業内容
OPFとマフラー交換車特有の症状
OPFはガソリン微粒子フィルターの一種で、排ガス濃度が環境基準を超えると判断された際にエンジンの吹け上がりを制限する機能です。マフラーをストレート構造に交換した車両ではこの基準を超えやすくなり、加速時の違和感につながることがあります。ECUを書き換えてOPF機能を無効化することで、この症状を解消できます。
新しい年式の車両ほど排ガス関連のセンサーやロジックが精密になっており、マフラー交換単体では解消しきれない制御上の不自然さが残ることがあります。今回のケースもその典型で、ECU側からのアプローチが必要でした。
V12ならではのデュアルECU書き換え
812GTSはV12エンジンの片バンクごとに1基ずつECUが搭載されており、計2個のECUを個別に書き換える必要があります。AutoTunerを使ってそれぞれのECUから純正データを吸い出し、バブリング(Pops & Bangs)とOPFカットを盛り込んだデータを作成して書き込みました。
左右バンクで制御にズレが生じないよう、2個のECUのデータ整合性を確認しながら作業を進めています。片方だけの書き換えでは左右のバランスが崩れるため、必ずセットで対応する内容です。

施工後の仕上がり
アクセルオフ時に歯切れの良い破裂音が鳴るバブリング仕様に仕上がりました。OPFカットによってマフラー交換後の不自然な吹け上がりも解消され、812GTS本来の伸びやかなV12フィーリングが戻っています。フルストレート構成の車両であれば、さらに刺激的な設定への対応も可能です。
試走ではアクセルを開けたときの反応が滑らかになったことを確認しており、マフラー交換の効果を制限していたOPFの影響が取り除かれたことがはっきり体感できる仕上がりとなりました。

マフラー交換車ならではのご依頼背景
812GTSはもともと社外マフラーへの交換人気が高いモデルですが、交換後にOPFの影響で吹け上がりが不自然になるケースが多く見られます。今回のオーナー様も、マフラー交換後の違和感を解消したいというご相談からスタートしました。
見た目や音量の変化だけでなく、実際の走行フィーリングまで含めてマフラー交換の効果を最大限に引き出すには、ECU側の調整が欠かせないことをあらためて確認できた施工でした。
812シリーズの施工実績
mbFAST Tuningでは812スーパーファストや812GTSなど、812シリーズについても複数の施工実績があります。同じV12エンジンでも年式やグレードによってECUの世代や制御ロジックが異なるため、都度データを解析したうえで作業を行っています。
今回の812GTSについても、過去の812シリーズ施工で得た知見を踏まえつつ、2023年式ならではの制御の違いを確認しながらデータを作成しました。
作業のポイント
V12エンジンの左右2基のECUを個別に書き換える必要がある点が、この施工の要点です。マフラー交換車特有のOPFトラブルはECU側の書き換えで解消でき、バブリング設定も同じ作業の中で組み込めます。フルストレート構成であれば、さらに強い設定への対応も可能です。2個のECUの整合性を確認しながら進めることで、左右のバランスを保った仕上がりにしています。
812GTSはV12・NAという現行では希少な組み合わせを維持したモデルで、電動化が進む中でも根強い人気を誇ります。サウンドやフィーリングへのこだわりが強いオーナー様が多く、マフラー交換だけでは満足しきれない部分をECU側で補うご相談は今後も増えていくと見ています。
よくあるご質問
Q. マフラー交換後の吹け上がりの違和感はなぜ起きるのですか?
マフラーをストレート構造に交換すると排ガス濃度が環境基準を超えやすくなり、OPFという機能がエンジンの吹け上がりを制限するために起こります。ECUを書き換えてこの機能を無効化することで解消できます。
Q. V12エンジンはECUを2個書き換える必要があるのですか?
はい。812GTSは左右バンクにそれぞれ1基ずつECUが搭載されているため、計2個のECUを個別に読み出して書き換える必要があります。片方だけの対応では左右のバランスが崩れるため、必ずセットで作業しています。
Q. さらに刺激的なバブリング設定にすることはできますか?
フルストレート構成の車両であれば、より強いバブリング設定への対応も可能です。触媒の有無や構成によって適した強さが異なるため、事前にご相談ください。
施工動画
施工時の様子は動画でご確認いただけます。
この施工の詳しい経緯は mbFAST Tuning 本店ブログの記事 でもご紹介しています。
※車検対応可否は車両状態・地域により異なります。公道使用に関わる詳細はお問い合わせください。
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