トヨタ 6型〜8型ハイエース ECUチューニング+リミッターカット 日帰り 1GD-FTV 2.8ディーゼルターボ

お世話になります。今回は今まで施工ができなかった6型ハイエースと最近の7型と8型ハイエースのECUチューニングができたので、その過程をご紹介できればと思い、ご紹介いたします。

ECUチューニングとは?

”ECUチューニング”とは車のエンジンコンピューター(ECU)のデータ自体を変えて車のパワーアップをすることです。場合によってはパワーはそこまで変わらず、燃費が改善させる方向に作ることも可能です。車のチューニングにおいては外見が変わらない上、時間がかからない簡単なライトチューニングです。もちろんこれらのチューニングは合法で、車検も通ります。また多くの場合でスピードリミッター解除も可能になります。

サブコンとの違いは?

mbFAST TuningがECUチューニングした時のトヨタの7型のハイエースのエンジンルーム

サブコンとはターボセンサーのコネクターの間に接続して、ブースト圧の実際の出力値を擬似データに変えて車を誤認識させ、もっと高いブーストを出すようにさせるものです。ポン付けで安くパワーアップできますが、たまにエラーや結局パワーアップしないことがあります。今回のお客様も偶然サブコンを装着されておりましたが、全く変わってないというレベルだとのことで、、、(赤丸内)

一応、サブコンとECUチューニングの併用は故障の原因になります。しかしこちらのサブコンの場合はスマホでセッティングを純正にして、実質サブコン非装着モードにできるとのことでしたので、施工をさせて頂きました。

ECUチューニングのスペックと施工時間

mbFAST TuningがOBDからトヨタの7型のハイエースのECUチューニングしているところ

特殊な読み書きツールを使ってOBD(よく診断機を接続するところ)から施工していきます。どれくらい時間がかかるかというと、、、

  • 読み込み:30分
  • データ作成:1時間ほど
  • 書き込み:10分

この短時間で、純正150馬力/300Nmから60馬力/150Nmアップします。

7型&8型ハイエースのECUチューニング

型式    GDH206V
エンジン  2.8L ディーゼルターボ 1GD-FTV
最高出力  151ps(111kW)/3600rpm
最高トルク 30.6kg・m(300N・m)/1000~3400rpm
燃料    軽油
mbFAST Tuningが8型ハイエースの運転席を外して見えたエンジンコンピューター(ECU)

とりあえず現物のECUを見るために運転席を外します。4箇所で止まっているだけなので、輸入車ほど大変ではなくすぐ外れました。コンピューターはデンソーの第3世代ECUと判明し、早速バックアップを取ります。特殊ツールがいっぱいあり、色んな機材で試しますが全部通信しません。。。

mbFAST TuningがOBDから8型ハイエースにECUチューニング施工
mbFAST TuningがOBDから読み取れた8型ハイエースの情報

とりあえず全て元に戻してOBDから認証を試みますと、なんと認識しました!電源を繋いで読み取りしていきます。(読み取り時間は30分)

完了して早速チューニングデータを作成して、書き込んでみます。

しっかりデータが入っていきます!書き込み中はプレクラッシュセーフティや色んな警告灯が付きます。(ちょっと心臓に悪い、、、)

書き込み自体は5分ほどで終わりました。

施工前より後の方がブーストアップにより下からよく空気を吸うことで、音が若干太くなっていると思います。今回のチューニングで最大60馬力/150Nmアップします。(車両により個体差あり)

お客様から帰りの道中のレビューを頂き、パワーアップが体感できたようです!これからも本格的に輸入車・国産車問わずチューニングたくさんしていきます!

6型ハイエースのECUチューニング+EGRカット

6型ハイエースのEGRカット(ECUチューニング mbFAST)

実は6型ハイエースはつい最近まで施工ができない車両の一つでしたが、この度データを吸い出すことができるようになり、早速施工させて頂きました!

ECUチューニングではトルクやブーストを定義しているデータを改造して、馬力・トルクアップします。通常のECUチューニングで最大60馬力/150Nmアップになります。(2025年2月時点調べ) これだけでなくスピードリミッターの解除とEGRカットも施工しました。よくあるサブコンと違いですが、サブコンが明らかにできないのはターボ以外に関するリミッターカットやEGRカット等のコンピューターそのものから受けている制御部分です。

ハイエースはリミッターが160キロに設定されていますが、これを300キロにします。

EGRカットとは

EGRオフを行う際、以下のような制御が一般的に行われます:

EGRバルブを完全に閉じる:EGRバルブを常に閉じた状態にすることで、排気ガスが再循環されないようにします。これにより、燃焼室への排気ガスの混入がなくなり、燃焼効率が改善される可能性があります。

EGR関連のセンサーを無効化:EGRシステムには、EGRバルブの開閉位置を監視するポジションセンサーや、流量を監視するセンサーが搭載されています。EGRオフの際には、これらのセンサーのエラー信号が発生しないよう、ECU内のエラーフラグを無効化します。

エラーコード(DTC)の削除:EGRシステムをオフにすると、通常は排気再循環が機能していないことを検出してエラーコードが記録されます。これを防ぐために、関連するDTC(診断トラブルコード)を無効化します。

EGRによる燃調補正を停止:一部のECUでは、EGR量に応じて燃料噴射量を調整する制御が組み込まれています。これもオフにする必要があります。

メリット

エンジン性能の向上: 排気ガスを再循環させないことで、燃焼室内に新鮮な空気が多く供給されるようになり、燃焼効率が改善されます。特に、ターボ車ではブースト圧が高くなり、レスポンスが良くなることがあります。

スス(カーボン)の堆積を防ぐ:EGRはススやオイルミストを燃焼室や吸気マニホールドに送り込むため、これらが堆積して性能が低下する原因となります。EGRオフにより、この問題を解消できます。

エンジン内部の温度管理:EGRは排気ガスを再循環させて燃焼温度を下げる役割がありますが、オフにすることで燃焼温度が高まり、ススの発生が減少することがあります。ただし、これによりNOx(窒素酸化物)の排出量が増えるというデメリットもあります。

デメリット

燃焼温度上昇によるDPFへの負担:EGRオフによって燃焼温度が高くなるため、排気温度も上昇します。これがDPF内部に過剰な熱負荷をかけ、フィルターの寿命に悪影響を与える可能性があります。特に、高温が続くとDPFのセラミック構造が劣化する場合があります。

NOxの増加による再生効率低下:EGRをオフにすると、NOx(窒素酸化物)の排出量が増加します。NOxが増えると、DPF再生時に必要な排気ガス成分バランスが崩れ、再生効率が低下することがあります。

DPF詰まりのリスク増加(稀なケース):EGRオフによって燃焼効率が向上する反面、一部のエンジンではススの生成パターンが変化し、DPFに偏った捕集が発生する可能性があります。この場合、特定の条件でDPF詰まりが進行することがあります。

DPFセンサーエラーの発生:EGRオフによって排気成分が変わることで、DPF関連のセンサー(排気圧センサーや温度センサー)が異常値を検出し、エラーコードを引き起こす可能性があります。

今までは6型のハイエースのデータは読むことができず手が全く出せない状況でしたが、最近読めるようになったことがわかりましたので、トライします。

施工はその場ですぐやりますので、即日日帰りで施工可能です。

ブースト0.8!メータは180キロ!

施工後、オーナー様が送ってくださり、もともとブーストが0.6が最大だったのが0.8Barに、スピードも160キロを超え、180キロを表示。ここでストップしているように見えますが、もっと速度は出たようです。飛ばさなくても下道で十分加速が良くなり、凄く喜んでご帰宅されました。

ランクルも施工してます!

もちろんこの前型の7型ハイエースや同じエンジンでちょっとハイパワー仕様のランクルも施工してます!詳しくはこちらのブログをご覧ください。

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MAMORU SARAYA