【施工記録】メルセデスベンツ W212後期 E63 ステーションワゴン バブリング施工|左ハンドルの希少個体に音の演出を追加|mbFAST Tuning

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メルセデスベンツ W212後期 E63 ステーションワゴンに、バブリング設定の施工をご依頼いただきました。左ハンドル仕様のE63ワゴンは国内では流通台数が非常に少ない個体で、ディーラーの営業担当者でも実車を見る機会が少ないというほどの希少車です。パーツの追加や交換は行わず、ECUのプログラム変更のみでアクセルオフやシフトダウン時の音の演出を作り込みました。セダンのE63であれば国内でもある程度の流通がありますが、ワゴンボディかつ左ハンドルとなると条件が重なり、オーナー様ご自身も同じ個体に出会ったことがほとんどないとおっしゃるほどの一台です。

バブリング施工でご依頼のメルセデスベンツW212後期E63ステーションワゴン

車両情報

車種メルセデスベンツ W212後期 E63 ステーションワゴン(左ハンドル仕様)
作業内容バブリング設定(ECU書き換え)
作業日2023年2月7日
施工店mbFAST Tuning

作業内容

ECUの取り外しとバックアップ

左ハンドルのE63ステーションワゴンでECUにアクセスする様子

この車両はOBD経由での読み書きに対応していない世代のため、ECUを車両から取り外して直接アクセスする方式で作業を進めました。まず現状のプログラムをそのまま読み出し、バックアップとして保存します。ここで正確なバックアップを残しておくことで、書き換え後に違和感があった場合でもすぐに純正の状態へ戻せるようにしています。

W212 E63から取り外したECU本体

取り外したECUを作業台に固定し、内部のデータへ直接アクセスします。ワゴンボディのE63はセダンと共通のECUを積んでいますが、左ハンドル仕様は配線取り回しの都合上、脱着の手順に多少の違いがあるため、事前に個体の状態を確認したうえで作業に入りました。

V8ツインターボという土台

E63のW212型後期は5.5L V8ツインターボを搭載しており、バブリング設定を組み込んだ際の音量・音質は自然吸気エンジンやシングルターボの車両とはかなり異なります。ターボの過給が落ち着いたタイミングで排気側に残るガスの量が多いため、条件を合わせ込むと低い音域までしっかり出やすいのが特徴です。一方で調整を誤ると単に排気音が濁って聞こえるだけになってしまうため、狙った音域で歯切れよく鳴るところまで詰めるには試乗を繰り返す必要があります。

ステーションワゴンというボディ形状も無視できない要素です。セダンに比べてリア周りの空間構成が異なり、同じ設定を流用しても体感する音の響き方が変わることがあるため、今回はワゴン専用のデータとして最終調整を行いました。荷室側の空間が広い分だけ排気音の抜け方も微妙に変わるため、セダンのデータをそのまま流用するのではなく、実際に試乗した音をもとに一から詰め直しています。

バブリングデータの書き込みと試乗調整

E63のECUデータをバックアップしている様子

バックアップ完了後、バブリング用のデータをベースとして作成し、ECUへ書き込みます。書き込み自体は2分程度で完了するため、試乗して音の出方を確認し、狙いと違う場合はすぐに再書き込みするというサイクルを繰り返しながら仕上げていきます。

V8ツインターボのE63は排気量・過給圧ともに大きく、同じバブリング設定でも車種によって音量や音質の出方が変わります。今回はワゴンボディの静粛性も踏まえ、アクセルオフとシフトダウンの両方でしっかり音が出るよう、複数パターンのデータを比較しながら最終的な内容を決定しました。

作業のポイント

パーツの交換を一切行わず、ECUのプログラム変更だけで音の演出を追加できるのがバブリング施工の特徴です。特に今回のような流通の少ない左ハンドル個体では、社外マフラーなどの適合パーツを探すこと自体が難しいケースもあるため、ECU側の制御だけで完結する今回の方式は選択肢として有効です。V8ツインターボならではの低音域までしっかり出るバブリングは、シングルターボや自然吸気のモデルとは異なる魅力があり、ワゴンボディでも仕上がりに妥協せず詰めています。純正データは施工前に保存しているため、必要であれば元の状態への書き戻しにも対応できます。希少個体ゆえに社外パーツの選択肢が限られる車両ほど、ECU側だけで完結するバブリングの利点が活きてきます。

よくあるご質問

Q. 左ハンドルの珍しい個体でもバブリングは施工できますか?

対応できます。今回の車両も左ハンドル仕様のE63ワゴンで、ECUの脱着手順に多少の違いはありましたが、通常の右ハンドル車と同様にバブリング設定を組み込むことができました。個体差が大きい場合は事前に状態を確認したうえで作業を進めますので、まずは車台番号や年式をお知らせください。

Q. マフラーを交換しなくてもバブリングは鳴りますか?

鳴ります。音の発生はECU側の制御で作るため、マフラーを純正のまま維持していても施工可能です。ただし社外マフラーに交換した車両に比べると音量・音質はやや控えめになります。今回のようなV8ツインターボの車両は純正マフラーでも比較的音が出やすい傾向があります。

Q. 純正の状態に戻すことはできますか?

できます。施工前に純正データを保存していますので、書き戻しの対応が可能です。ディーラー入庫前に一時的に純正へ戻したいというご要望にも対応しています。データは記録として施工店側でも保管しています。

施工動画

施工の様子は動画でもご確認いただけます。

この施工の元になった記録は mbFAST Tuning 本店ブログの記事 でもご紹介しています。

※車検対応可否は車両状態・地域により異なります。公道使用に関わる詳細はお問い合わせください。

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