【施工記録】メルセデスベンツ R230 SL63 AMG(6.2L V8 NA)ECUチューニング+バブリング|純正525馬力から約70馬力アップ|mbFAST Tuning

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メルセデスベンツ R230型 SL63 AMGに、ECUチューニングとバブリング設定の施工をご依頼いただきました。AMGが独自に開発した6.2L V8自然吸気エンジン、通称M156型を積むSL63は、純正で525PS・630Nmを発生します。自然吸気エンジンはターボモデルに比べてECUチューニングでの伸びしろが小さいと言われがちですが、弊社の開発データを用いることで、通常の想定を超える結果を引き出せることが分かってきました。優雅なロードスターボディに6.2L V8を積むSL63は、見た目からは想像しにくいポテンシャルを秘めた一台です。

ECUチューニングとバブリング施工でご依頼のメルセデスベンツR230 SL63AMG

車両情報

車種メルセデスベンツ R230型 SL63 AMG(M156型 6.2L V8自然吸気エンジン)
作業内容ECUチューニング(OBD書き換え)/バブリング設定
出力純正525PS・630Nm → 約70PSアップ(推定595PS)
作業日2022年12月21日
施工店mbFAST Tuning

作業内容

低回転域のもたつき解消

SL63AMGに搭載されるM156型6.2L V8自然吸気エンジンの施工の様子

メルセデスのAMGモデルに共通する傾向として、低回転域でのアクセルに対する反応のもたつきが挙げられます。まずはこの領域を重点的に調整し、踏み始めのレスポンスを改善しました。そのうえで、このパワーが高回転域まで途切れずに続くようマップを詰めています。

自然吸気エンジンはターボモデルのように過給圧を上げるという単純な手段が使えないため、点火時期・燃料噴射・可変バルブタイミングの組み合わせで出力特性を作り込む必要があります。海外の主要チューナーが調整するマップの箇所は大きくは変わりませんが、弊社ではアクセルを踏み込んだ際に途中で息切れするような不自然な特性が出ないよう、パーシャルスロットル域のデータを重点的に見直しています。ベタ踏みでの一瞬だけ速く感じる仕上がりよりも、日常域での自然な加速感を優先する方針で調整を進めました。

ECUの取り外しとデータの書き換え

SL63AMGのECUチューニング施工の様子

R230型のSL63AMGはOBD経由での書き込みに対応していないため、ECUを取り外して直接データを読み書きします。まず現状のプログラムをバックアップとして保存したうえで、低回転域の改善データを含む新しいマップを作成し、書き込みを行いました。ECUへのアクセス自体は手慣れた手順のため大きな手間はかかりませんが、書き込みのたびに車両からの脱着が必要になる分、OBD対応車種よりも1サイクルにかかる時間は長くなります。

書き込み後は複数回のテスト走行を行い、加速時のレスポンスと高回転域までの伸びを確認しながら微調整を重ねています。純正の柔らかいアクセルタッチを大きく変えることなく、その延長線上でパワーの変化を感じられる仕上がりを意識しました。アクセルを強く踏み込んだ瞬間だけ速くなるのではなく、普段の踏み方の延長で変化を感じられることを重視しています。

バブリング設定の追加

ECUチューニングを施工したメルセデスベンツSL63AMG(R230)

ECUチューニングと同じ書き換えの中で、バブリング用のデータもあわせて組み込みました。6.2L V8自然吸気ならではの図太い排気音に、アクセルオフ時の演出が加わることで、加速時とオフ時のコントラストがより明確になっています。オープンにして走ることの多いロードスターだけに、車外へ抜ける音の変化も分かりやすく感じられる一台になりました。

作業のポイント

6.2L V8自然吸気という、一般的にはチューニングでの伸びしろが小さいとされるエンジンでも、低回転域の特性改善と高回転域までの伸びを両立させることで、純正525PS・630Nmから約70PSのアップを実現しました。海外チューナーの多くが同じような箇所を調整する中で、パーシャルスロットル域の自然な加速フィーリングまで含めて仕上げている点が、今回のセッティングのポイントです。純正データは施工前に保存しているため、必要であれば元の状態への書き戻しにも対応できます。ベタ踏みでの最高出力だけでなく、日常的な速度域でのアクセルの開け方に対する反応まで含めて仕上げることで、カタログスペック以上の体感差を狙っています。

よくあるご質問

Q. 自然吸気エンジンでもECUチューニングで馬力は上がりますか?

上がります。ターボモデルのように過給圧を上げる手段は使えませんが、点火時期・燃料噴射・可変バルブタイミングの組み合わせを詰めることで、今回のSL63AMGのように純正525PSから約70PSのアップを実現できます。

Q. 低回転域のもたつきは改善できますか?

改善できます。メルセデスのAMGモデルに共通する傾向として低回転域での反応のもたつきがありますが、この領域を重点的に調整し、そのパワーが高回転域まで途切れず続くようにマップを詰めています。踏み始めの反応が変わるだけでも、日常的な運転での体感は大きく変わります。

Q. バブリングも同時に施工できますか?

同時に施工できます。ECUチューニングと同じ書き換えの中でバブリングのデータも組み込みますので、別々にご依頼いただくより作業時間も費用も抑えられます。今回もパワーアップとあわせて一度に仕上げており、6.2L V8ならではの図太い排気音との相性も良好でした。

施工動画

施工の様子は動画でもご確認いただけます。

この施工の元になった記録は mbFAST Tuning 本店ブログの記事 でもご紹介しています。

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