【施工記録】フェラーリF12ベルリネッタ ECUチューニング+バブリング|740馬力から770馬力に|mbFAST Tuning

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フェラーリF12ベルリネッタのECUチューニングとバブリング施工の記録です。マフラーはパワークラフト製に交換済みの車両で、6.3L V12自然吸気エンジンのポテンシャルを引き出しつつ、迫力のあるバブリング音に仕上げるご依頼でした。

mbFAST TuningがECUチューニングとバブリング施工したパワークラフト入りフェラーリF12ベルリネッタ
車種フェラーリ F12ベルリネッタ(6.3L V12 自然吸気)
作業内容ECUチューニング+バブリング施工
出力純正 740馬力/690Nm → 最大 770馬力/720Nm
作業日2024年10月29日
施工店mbFAST Tuning

作業内容

フロントミッドシップという珍しいレイアウト

F12ベルリネッタは前方にエンジンを搭載していますが、実際には前輪の後ろに位置するフロントミッドシップレイアウトを採用しています。搭載されるのは6.3L V12自然吸気エンジンで、現行のダウンサイジングターボが主流となった今では貴重な大排気量NAユニットです。

フェラーリF12ベルリネッタのエンジンルーム

左右バンク独立制御の2基のECUへのアプローチ

F12ベルリネッタの大きな特徴のひとつが、ECUが2個搭載されており、それぞれが左右のバンクを独立して制御している点です。V12エンジンを効率よく管理するための構成ですが、チューニングの際は2基それぞれのデータを個別にバックアップし、両方に対して整合の取れた書き換えを行う必要があります。

フェラーリF12ベルリネッタのECU

片方だけを書き換えてしまうと左右のバンクでパワー特性が揃わなくなり、振動や違和感につながる恐れがあります。そのため2基のECUのデータを突き合わせながら、チューニングとバブリングの設定を並行して作成していきました。

フェラーリF12ベルリネッタのECUを書き換えている様子

チューニングによる出力の変化

2基のECUへバックアップを取ったうえで、チューニングとバブリングのデータを書き込み、試走で仕上がりを確認しました。純正状態で740馬力/690Nmのところ、チューニング後は770馬力/720Nmまで引き上げています。自然吸気エンジンでのチューニングはターボ車ほど伸び幅は大きくありませんが、V12ならではの回転フィールを損なわないよう配慮しながらデータを作成しています。

パワークラフトのマフラーが装着されたフェラーリF12ベルリネッタの後方

バブリングサウンドの追い込み

最初の試走では、バブリングは鳴るもののボロボロとしたかなり控えめなサウンドにとどまりました。パワークラフト製マフラーが装着された車両であることを踏まえ、データを数回作成し直しながら、より迫力のあるバブリング音に仕上げていきました。

V12自然吸気エンジンはターボ車と異なり、排気の脈動そのものが音の個性に直結します。アクセルオフ時の燃料カットと点火時期のタイミングを細かく調整することで、パワークラフトマフラーの持つポテンシャルを引き出すことができました。

記録として残すデータの意味

F12ベルリネッタのように2基のECUを扱う車種は、今後同型式の車両が入庫した際の再施工でも、双方のバンクの整合を確認する作業が欠かせません。今回のバックアップと突き合わせの記録は、次回以降の作業効率化にもつながる資産になります。

パワークラフトのようなハイエンドな社外マフラーが装着された個体は、それぞれ排気特性に個体差が出やすいため、同じマフラーを装着した別のオーナー様の車両であっても、毎回試走をしながらの微調整が必要になる点は変わりません。

作業のポイント

ECUが2基搭載されるF12ベルリネッタならではの構成に対し、左右バンクの整合を取りながらチューニングとバブリングを両立させた点が今回のポイントです。純正740馬力/690Nmから770馬力/720Nmへと、数値で示せる形に仕上げています。

パワークラフト製マフラーが装着された車両であることを踏まえ、データを複数回作成し直しながら迫力のあるバブリング音に追い込んだ点も特徴です。V12自然吸気ならではの回転フィールを損なわないよう配慮しながら、出力とサウンドの両面で仕上げています。

2基のECUを扱うチューニングは通常の車両より確認すべき項目が増えますが、その分バックアップと突き合わせを丁寧に行うことで、左右のバランスが取れた安定した仕上がりを実現できることを示せた事例です。

ハイパワーなV12自然吸気エンジンであっても、出力の伸び幅だけを追い求めるのではなく、サウンドの質感やフィーリングまで含めて仕上げることを意識した記録です。マフラーの個性を活かしたデータ作成は、同じ社外マフラーを装着する他のフェラーリ車種への応用にもつながります。

よくあるご質問

Q. ECUが2基あるフェラーリでもチューニングは可能ですか?

可能です。今回のF12ベルリネッタのように、左右バンクを独立制御する2基のECUに対して、それぞれバックアップを取ったうえで整合の取れたデータを作成し、両方に書き込んで対応しています。

Q. 自然吸気エンジンでもチューニングによる馬力アップは見込めますか?

見込めます。今回は純正740馬力/690Nmから770馬力/720Nmまで引き上げています。ターボ車ほどの伸び幅ではありませんが、V12ならではの回転フィールを活かしたデータ作成が可能です。

Q. 社外マフラー装着車でもバブリングの音作りに対応できますか?

対応できます。今回のようにパワークラフト製マフラーが装着された車両では、マフラーの特性に合わせてデータを複数回作成し直しながら、狙った迫力のあるサウンドに追い込んでいきます。

施工動画

この施工の詳しい経緯は mbFAST Tuning 本店ブログの記事 でもご紹介しています。

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