ライト はハロゲン・キセノン(HID)・LEDの3種類。LEDが新しい。
車のライトにはロービーム・ハイビーム・ポジション・テールランプ・ブレーキランプ・バックライト・フォグランプ・ウインカー ・ナンバー灯があります。その電球のことをバルブと言います。
ヘッドライト (ロービーム)にはバラストと言って電流を流す量などを制御するコンピューターがあります。ECUみたいな役割です。最近の車はLEDバルブかキセノンバルブが使われています。それぞれ流す電流が異なるので、LED車にHIDバルブを付けたり、HID車にLEDバルブを装着することはできません。形状やバラストが異なるので難しいと考えてください。しかし変換キットもありますので、少し工夫をする必要があるというだけで、変えることはできます。
現行の車はLED
パッと見てこの車がHIDなのかLEDなのかは分かりにくいですよね?一つ見分ける点としては、ポジションランプがよく点いている車はLED車です。一世代前まではポジションランプにハロゲン使われていました。明るくないので消費電力はヘッドライトほどではありません。しかし、LEDはそれよりも遥かに少ないです。車はバッテリーの消耗が大の苦手です。ヘッドライトのみならず、エアコンを点けるときは必ずエンジンをかけなければなりません。エンジンをかけているときはバッテリーに充電しているからです。逆にエンジンをかけなければすぐにバッテリーは無くなり、エンジンをかけられなくなります。
LEDの現行車がエンジンをかけてない状態でよく点灯しているのは、LEDにすることで消耗電力を少なくなりバッテリーへの負荷が減ったからです。
純正HIDの定格電力は35W
車のオルターネーターはいわゆる発電機であり、車のバッテリーを充電すると同時に他の装置に電気を送ります。純正HIDヘッドライトのバラストは35Wの電力を流せるように変換しています。しかし35Wでは暗いと感じる人もいます。そこで55Wを出力するヘッドライトに変換するキットも商品としてあります。しかし純正HIDを55W化したりLED化する場合は、いずれにしてもバラストを交換する必要があり、その為にはヘッドライトアッセンブリーを一旦取り外さなければなりません。また多くの場合でフロントバンパーを外す為、DIYでは勇気が必要です。
ヘッドライトの「色と明るさ」は「色温度(K)と光束(lm)」のこと
ライトの色は色温度で変わり、単位はケルビン(K)で表されます。色温度が高いと青くなり、低いと黄色くなります。最近の流行では6000Kくらいが純正で使われています。上の図はバルブの色温度に対する実際の色の見え方を表しており、実際は少し青く目立つ存在になります。真っ白なのは5000K前後で太陽光に近いと言われています。
一方ライトの明るさは光束のことで、ルーメン(lm)と表されます。ルーメンが大きいと明るくなります。
色温度と光量:どちらかが大きいと片方は小さくなりがち
ライトの色が黄色いと車に古さを感じますが、青いといかにも新しい車って感じがします。街中で見かけるかっこいい車はみんなLEDだし、とても明るくて少し青白いですよね。しかしHIDを交換してLEDみたいに青く明るくするのは困難です。そういう商品がありません。私が知る限り、純正HIDの35Wクラスの光量は2500〜4000lmです。6000〜6700Kの青白さで明るいのは3000lm前後で4000lmを実現しているのは見たことがありません。逆に4000lmクラスだと4000Kぐらいまで色温度が下がり、フォグランプのように黄色くなりますので、ちょっとかっこ悪いですね。
オートバックスの東雲で探してみましたけど、やはり青白くすると暗くなり、明るいと変わりに黄色くなります。また仮に4000lmクラスで青白い商品があったとしても、実際は明るいと感じないと思います。人間の目の性質上、少し黄色い光の方が物を識別しやすいと言われています。フォグランプが黄色いのは視認性重視だからですね。
Racing GearのSuperLumen+は5000Kで4000lm!
35Wクラスで4000lmの光量を放つHIDを探したところ一つだけありました。
Racing GearのSuperLumen+です。こちらはオートバックスやイエローハットでは販売されておらず、Amazonのみです。4000lmという時点で大手量販店では取り扱いがないような気がしますね。4000lmでは最高の色温度と思われ、5000Kですから真っ白です。みんカラとかでは「少し黄色い」と評価されています。実際私もそう感じたのですが、それは今まで6000Kの青白いヘッドライトを使っていたが故に、目の錯覚でそう見えただけだと思います。普通に真っ白で、黄色さのかけらもありません!
左はSphere LightのRIZING2 H1 6000Kで、右がRacing GearのSuperLumen+ D2S/R共通 5000Kのバルブです。左はLEDなので20年前の車なのに新しい感じがします。でも右のスーパールーメンも全然黄色くないでしょ?5000Kは際どいラインで、これより色温度が下がると黄色さを感じると思います。以前はPhilipsの6000Kの青白いライトをつけていたのですが、田舎道を走った時に全然鹿とかに気付かなかったんです。「視認性×カッコよさ」のバランスを考えると、真っ白で爆光のSuperLumen+はとてもおすすめです。もちろん車検にも対応しています。
HIDには色々な形状がありますが、多くはD2かD4です。その中でもそれぞれSとRに分かれるのですが、このSuperLumen+はS/R共通なので、D2かD4かを調べれば大丈夫です。ディーラーに問い合わせれば教えてくれます。ちなみに私のCLはD2Sでした。
自分で交換できない人でも、オートバックスとかは持ち込みで取り付けできますので、Amazonで買ってつけてもらうのをお勧めします。
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