メルセデス、次期SLクラスプロトタイプ

7代目となるSLクラス

2021 Mercedes Benz SL 7th generation

初代SL(W194)は1952年に「300SL」としてモータースポーツに登場し、市販化の予定はなかった。その時、最も過酷なレースといわれる「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」で一躍有名になった。現代のメルセデスのフロントグリルのデザインで言われる「パナメリカーナグリル」はここが由来である。そして1954年、ニューヨーク国際モータースポーツショーで2代目(W198)の「300 SLガルウィングクーペ」が発表された。

今までのSL開発にはメルセデスベンツが主体でなされてきたが、この7代目はメルセデスAMGが主体となって開発しているらしい。

気になるラインアップやエンジンスペックは?

ベースはSL 450 EQ Boost、ミドルはSL 53、ハイエンド・トップモデルはSL 500 EQ BoostとSL 63と言われている。

  • SL450 EQ Boost:3.0リッター V6 ツインターボ 370PS(モーター +22PS)
  • SL53     :3.0リッター V6 ツインターボ 435PS
  • SL500 EQ Boost:4.0リッター V8 ツインターボ 522PS
  • SL63     :4.0リッター V8 ツインターボ 612PS

ハイブリッドのAMGは既にE53で発表されており、同じものがSL53にも搭載されるだろう。しかしこれ以外にも「SL73e 4MATIC」の発表も噂されており、プラグインハイブリッド仕様で800PSも達するようだ。また従来は二人乗り仕様だったが、今回は空冷ポルシェのような小さいシートがリアにでき、4人乗りになると言われている。

10年後にはガソリン車の新車販売が禁止される国も触れ、メルセデスをはじめ様々なメーカーがハイブリッド化に向けて開発している。実際電気は回転数に左右されず、どの回転域でも同じトルクを発揮できるメリットがある。今はF1もモーター化に進んでおり、市販車でもモーターを積んだものが増えてくるだろう。

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MAMORU SARAYA